なぜマンションは買った後に価値向上をしないのか?

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  • 更新日:2021/11/06
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マンションの価格が上昇しています。

もはや普通の世帯が買える値段ではありません。

7,000万円を超えるマンションを普通に買える世帯がどれだけあるのか、甚だ疑問です。

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さて、マンションの価値というのは、買ったあとが重要だと思いませんか。

デベロッパーは一度売って終わりですが、買った人はずっと住むわけですから。

でも、買ったあとの「価値向上施策」というのをあまり聞いたことがありません。

買う前のマンション、特に新築のマンションは、その価値を購入希望者に伝えるために、様々な努力をします。

綺麗なチラシも作るし、立てる前にモデルルームだってわざわざ作ります。電車内やテレビまで使って広告を打ったりします。

もちろんその費用はマンションを販売した売上で回収できるわけですが。

いっぽう、建った後のマンションはどうでしょうか。

マンションの価値を外に向かって宣伝できる機会ってどれだけあるでしょうか。

不動産屋さんで中古マンションは色々な宣伝文句とともに売られていますが、新築マンションのような魅力的な宣伝が行われているのを見たことはありません。

何も、綺麗なチラシやモデルルームを作れと言っているわけではありません。

でも、ブランドや価値が「竣工の瞬間」が一番高くて、それから下がっていくだけだとしたら、我々はなんのために何千万円も出して「資産」を買っているのでしょうか。

我々はもっと、すでに建っているマンション、特に自分が住んでいるマンションの価値向上について真剣に考えてもいいのではないでしょうか。

最近はマンションレビューなどのマンション相場を見られるサイトが増えてきて、価格やクチコミなど様々な情報を見ることができるようになりつつありますが、これらも積極的に価値を上げる手段として使うことは可能でしょう。

現在は、マンションの価値というのは、その立地などでほとんどが決まってしまいます。

確かに、マンションが立っている土地自体の価値が大きな要素となるのは確かですし、それが「不」動産と言われる所以でもあるので、ある程度は仕方ありません。

でも、同じような場所に立っているマンション群でも、価格の差というのは厳然としてあります。

そこには、築年だったり構造だったりという比較的固定的な要素もありますが、内装だったり管理だったりという、住んでいる人の努力で変えられる部分もあります。

共用部が汚れていたり、日常清掃が行き届いていなかったりするのは論外としても、経年とともに価値を維持向上する施策をどれだけ打っているか。

上手に大規模修繕を行うこともそうですし、バリアフリーやIoTなど、時代に合わせた設備を導入していくということもあるでしょう。

管理費用、修繕積立金がどのくらいか、というのも大きな部分です。

同じような立地・築年の似たようなマンションを比較した時に、管理費・修繕積立金の合計が片方は月20,000円で、もう片方は月50,000円だ、なんてことは実はザラにあります。

この場合、そこに10年住むだけで費用の差は240万円にもなってしまいます。

また、管理会社にいいように搾取されているマンションは、一見綺麗にメンテナンスされているように見えて、その内情は火の車です。

初回の大規模修繕で積み上げた修繕積立金をきれいに根こそぎ持っていかれて、2回目からの大規模修繕の資金はゼロからの積み上げになります。

初回の大規模修繕の費用が潤沢にあるのは新築時に入居する人から徴収する一時金があるためです。

2回目からは修繕積立金を値上げするか、日常的なメンテナンスを削減してなんとか資金を捻出するか、はたまた大規模修繕時に積み上げ不足が露呈して銀行から借入をするかです。

そんな状況は、外から見ただけではわかりません。

今後は、価値を上げるためのヒントは「外」ではなくてこういった「中」にあるのではないかと思います。

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