宅配ボックスの未来はこうなる

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  • 更新日:2021/04/10
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Amazonが「置き配」をデフォルトにしてしばらく経ちますね。

これが嫌な人は多いようで、「置き配 Amazon」で検索すると、置き配を解除する方法が山ほどヒットします。

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現時点での置き配デフォルトの是非はさておくとしても、少子高齢化、少人数世帯の増加、配達人員の不足など、置き配に「せざるを得ない」環境はどんどん整ってきています。

宅配ボックスなど置いていかれても問題にならないような準備が住んでいる人にも求められるということだと思います。

いっぽう、配達そのものの自動化も研究が進んできています。

Amazonは自動配達ロボットScoutによる配達の実証をアメリカ国内各地で開始しています。

自動配達ロボットのスタートアップNuroはすでに10億ドルを調達するなど、すでに開発競争は過熱気味です。

日本でも、ZMPが開発するDeliRoが実証実験を行なっています。

置き配はこれら自動配達ロボットとの相性が良いのではないでしょうか。

配達ロボットからの荷物を人間が受け取るのであれば、受け取り人の認証など余計な発生しそうですが、置き配であればその心配はありません。

ポイントは、置き配を安全に行う手法(宅配ボックスとの連動など)を含めてシステムを考えることでしょう。

たとえば、宅配ボックスが場所や持ち主に関するIDをもち、配達ロボットが宅配ボックスのIDを読み取って正しい配達先だと確認できたときに、荷物を宅配ボックスに移せば良いわけです。

認証対応宅配ボックスは、誤配や詐欺の防止にも役立ちます

そのためには、宅配ボックスのインタフェースの標準化が必要になってくるでしょう。

標準化は先行する業者が作っていくデファクトかもしれないし、プレイヤー同士が話し合って決めるデジュールかもしれません。

宅配ボックスのサイズや荷物の出し入れの仕方、認証の方法など、標準化が進めば自動配達できるものも増えます。

ひょっとすると、将来は

標準対応宅配ボックスを持っている家には優先して自動配達ロボットが配達する
持っていない家には人が配達するが遅れる、または追加料金がかかる

といったことが起こるかもしれませんよ。

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