帰省しようにも空港に行けない!ロンドンのクリスマス

クリスマスは誰もが休む日

ロンドンでは、クリスマス(12月25日)は基本すべてがお休みになります。それは日本の年末年始の比ではありません。30年前の日本の元旦よりもひどいかも。

P1000161.JPGシャッター通り

店が開いていない

私の住んでいた場所の近所も、イブの日は早仕舞いしてクリスマスデーは軒並み閉まっています。当日の買い物は絶望的です。

P1000162.JPG日系商店(Natural Natural)も閉まっています

P1000163.JPG例外的に空いている店(Costcutter)

上の写真ではCostcutterという店が開いていますが、これはこの店の店主がキリスト教系ではない(インド系が多い)ためです。このように、インド人など、キリスト教系でない場合に例外的に空いている場合があります。店の前にパトカーが止まっているのは別に開いているのを注意しに来たわけではないと思います...。

帰省しようにも電車も止まる!

実は、私はこのとき赴任一年目で事情を良く知らなかったこともあり、この日に日本に帰省しようとしていました。飛行機は飛んでいるし、楽にフライトの予約が取れました。ところが。

P1000168.JPG駅の様子がおかしい

P1000165.JPG駅のシャッターが閉まっとる!

最寄の駅が閉まっていました

というか、すべての電車が運行していません

Tube (地下鉄)も、National Rail (JRみたいなの)も、Heathrow Express (空港直結の鉄道)ですらクリスマスの日(と翌日のBoxing Day)は運休です。道理でクリスマスシーズンなのにフライトが取りやすいわけです。

何も閉まっているのは商店やデパート、スーパーマーケットだけではないのです。

開いているのは教会だけです。クリスマスデーは家族で過ごして協会でお祈りする日なのです。

どうやって空港に行くのか

飛行機は飛んでいるのにその空港に行く公共交通機関(地下鉄、電車、バス)は全滅です。ロンドン名物Black cab (いわゆるロンドンタクシー)は一部走っていますが、残念ながらこの近辺は流していません。

そのため、Mini cabというものを使います。これは、オペレータ(事務所)に電話して指定の場所(Mini cabのオフィスでもよい)に来てもらって目的の場所まで行くタクシーの一種です。Black cabと違い、車種はいろいろ、値段も会社によって色々ですが、一般的にBlack cabより安い(半額~2/3程度)です。

でも、事務所や運転手がキリスト教徒だったりすると休んでしまうことも多いので、この日に走っている台数は少なめ。値段も普段より上げている場合が多いです。会社にもよりますが、普段の2倍と明示しているところもあります。

しかし、背に腹は変えられません。私も普段使っているMini cab (たまたま住んでいるFlatの地上階にオフィスがあった)を何とか押さえて空港に行くことができました。ここのオペレータの運営はインド系で、幸運にも普段とほぼ同じ値段でした。

ガラガラの空港

空港もこの日は乗客は少なめです。なので、いろいろの待ち時間も少なく、空港に行く手段(Mini cabでもいいし、自家用車を空港に置いておく人はそれでもいいです)がある人にとってはある意味穴場です。

P1000173.JPGガラガラのラウンジ(Singapore Silver Kris Lounge)

P1000172.JPGどっちを向いても客がいない

この経験があってから、私はクリスマスの日はロンドンにいないようにしました。つまり、事前に帰省してしまうか、旅行に行ってしまうようになりました。

イギリスでは年末が近づいてくるとクリスマスデーをはさんだ"Christmas Break"向けのパッケージ旅行の宣伝が盛んになります。その理由はこのあたりにもあるのかもしれません。

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