3500円でベッドをかさ上げしてヨーロッパテイストにする方法

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  • 更新日:2023/10/01
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自宅のベッドのかさ上げをしたくなったのですが、洗濯機と違いあまり商品がありません。最終的に自力で作ってしまいました。

お手軽な方法

ベッドの足の延長ですが、簡単に済ませたければ商品はあります。

スマイルキッズ ベッドの高さをあげる足

こちら、4個セットでAmazonで2,000円以内。ベッドの高さを4cm程度かさ上げすることができます。

このかさ上げを奥様に打診したところ、「あの隙間(ベッドの脚の方が細いので、かさ上げとの間に隙間ができる)がイヤ」と2秒で却下されたので、他の方法を探ることにしました。



足は継げないか

上記の商品は却下になったとはいえ、最初は足を継いで伸ばすことを考えました。


プレート金具
TRUSCO ジョイントプレート(Amazonより)

既存の足の下に木の棒を継いで、この金具で固定しようというわけです。

ところが、足の形が継ぐことが困難な形でした。

leg.jpgベッドの足

足が台形で、床に向かうにつれ細くなっています。これではうまく継げません。なので却下。

ベッドがダブルサイズで、マットレスの重量が50kgくらいあるので、足を継ぐ方法だと強度も弱くなるだろうという不安もありました。

足を設計

結局、今の足に代わる長い足を作ることにしました。


DSC_5540r.jpgベッド全体図

まず、ベッドはこんな感じです。だいぶ前に何かの通販で買ったダブルベッド。

足は4隅と長辺の中間に2本の合わせて6本。この2種類の取り付け位置で足の形が違います。幸いそれほど複雑な形ではなく、自分で作れそうです。

DSC_5536r.jpg2種類の足

右側の4隅の足は、上からボルトで止めるための受け(鬼目ナット)が2個ついています。大きさは太い根元が68mm角、細い先が40mm角。長さは146mmでした。

左側の中間の足は、上部が一部欠けていて、ベッドの本体を下から支える形になっています。この形を「片胴付き」というらしいです。また、ボルトを貫通させるための穴が2個空いています。太さは40mm x 70mm、高さは190mmです。

どちらも取り付け位置には余裕があるので、少しくらい太くなる分には問題なさそうです。そこで、長い角材を切って6本の足を取ることにしました。

材料

買ってきた材料です。

DSC_5537r.jpg材料(1)

近所のホームセンターでそろえました。角材は75mm角の杉材。長さが2mありましたが、お店で切ってもらうと以下の長さになりました。

4隅の足用=316mm (=元の長さ146mm + 170mm) 4本
中間の足用=360mm (=元の長さ190mm + 170mm) 2本

どちらも170mm延長で、ちょうど2mを使い切りました(上記の長さをすべて足すと1984mmですが、あとは切りしろでなくなりました)。

あとは鬼目ナット(M6x20, 5個入り2パック)、ボルト(M6 x 30mm, 2本入り4パック)、鬼目ナットの下穴を開けるためのドリルビット(9mm)です。ドリルを使うための電動ドライバは家にあったものを使いました。

元のベッドの足に取り付けられていたボルトはすべて1/4インチという規格で、鬼目ナットでインチサイズのものがあればボルトをそのまま転用できたのですが、残念ながら近所のホームセンターにはなかったので、近い大きさ(1/4inch=6.35mm、買ったものは6mm)のミリ規格のボルトとナットをセットで買いました。

DSC_5550r.jpg材料(2)

足に貼るキズ防止フエルトシートと、中間の足を取り付けるためのボルトも買いました。中間の足はベッド本体にある既存のナットに取り付けるため、もとからあるボルトでもいいのですが、足の厚さが変わって使えなくなったので別途買いました。

なお、それぞれの価格は記事の最後を参照してください。

切る、開ける

足に関する作業は、

  • 中間の足に関しては一部を切り落とすことと、貫通穴を開けること
  • 4隅の足は、下穴(非貫通)を開けて鬼目ナットを入れること

です。そんなに難しい作業ではなく、慎重に作業をして2時間くらいでできました。

DSC_5543r.jpg開けた穴に鬼目ナットを入れる

買ってきた鬼目ナットの推奨下穴サイズは8.7mm~9mm、売っていたドリルビットで近いサイズのモノは8.5mmと9mmだったので、9mmを買ってきて下穴を開けました。

DSC_5545r.jpg足の完成(右の2つは元の足)

元の足と並べてみると、かなり長くなっていることがわかります。

取り付け

足が完成したら、取り付けます。

まず、それぞれの足にキズ防止フエルトシートを貼りました。

DSC_5552r.jpgフエルトシートを貼る

足の太さは75mm x 75mmですが、角の面取りがなされていたので、フエルトは70mm x 70mmで切って貼りました。

材質が床に傷をつけそうな感じではなかったのですが、まぁ念のため。

DSC_5547r.jpg4隅の足

4隅の足は、上の写真のように2本のボルトで上から留めてあります。これを外し、新しい足を買ってきたボルトで留めます。

DSC_5548r.jpg中間の足

中間の足は、ベッドのフレームが分割されているところで、その2つのフレームにまたいでボルトで留めます。上の写真は交換前です。

ここは最初ボルトが入らず焦りました。開けた穴が若干斜めになっていて、貫通した穴の位置がベッドフレームに取り付けられたナットの位置と合わなかったのです。これは、ドリルでほんの少し穴を修正(斜めに穴が開いている部分をまっすぐにする)することで解決しました。なお、取り付け後は足が太くなったので上の写真でいうと手前(ベッド内側)に35mmほど張り出すようになりました。

DSC_5556r.jpg足の取り付け完了

DSC_5557r.jpgすのこを置く

すのこを置いて完成です。上の写真と比べると、足がだいぶ高くなっています。

完成

今回の制作に使った材料と価格は以下の通りです(リンク先は参考にAmazonの商品になっています)。

規格 単価 数量 合計
杉材 75mm x 75mm x 2000mm 1,058 1 1,058
木材加工費 直線カット 40 5 200
鬼目ナット M6 (6mm) x 20mm 5個入り 171 2 342
ボルト M6 x 30mm 2個入り 76 4 304
キズ防止フエルトシート ハードタイプ 205mm x 300mm 786 1 786
ボルト W1/4 (1/4インチ) x 65mm 41 4 164
ドリルビット 9mm 700 1 700
合計 3,554

工具も入ってますが、全部で3,500円程度で足を17cm高くすることができました。

家にあった工具で使ったものは以下の通りです。

のこぎり
電動ドライバ
6角棒レンチ(4mm, 6mm)
ボックスレンチ(モンキーレンチでも可、中間の足のボルトに合わせたもの)

ベッドの分解取り付け、材料の買い出しなどを入れて全部で半日の作業でした。

DSC_5558r2.jpg

完成~♪

ベッドが高くなるとなんだかヨーロッパの雰囲気。というのも、あちらのホテルやB&Bはこういう高いベッドが多いのですね。

ベッド下の収納も倍以上の体積になっていい感じです。

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