臨死体験?!実録ヘルニア奮戦記(手術)

鼠径ヘルニアの手術のために入院した日。

もともとヘルニアは生活に大きく支障を来すような病気ではないので、この日はある意味健康体そのもの。入院しているとはいえ、特別しなければいけないことはないので、仕事をして過ごしました。

定期的に看護師さんが体温、血圧、SpO2 (血中酸素飽和度)を測りに来ます。

いよいよ手術

入院の翌日、いよいよ手術です。

朝のうちに術着に着替え、点滴を開始します。

P1180454.jpgなんか点滴をしていると急に自分が病人のような気がしてきてしまいますね。ちなみに入れているのは電解水です。この日は飲み食いできないので、点滴で水分補給するようです。

手術の時間は昼前の予定でしたが、なんか予定が変わり10時過ぎには始めることになりました。エコノミー症候群防止のためのストッキングを履きます。

手術室への移動は当たり前なのですが、歩きでした。テレビなどでは救急医療のシーンが多く、ストレッチャー(担架)で手術室に移動するイメージだったので、看護師さんに連れられてとことこ歩いて手術室に入り、「今日はよろしくお願いします」と準備中の皆さんにご挨拶するのはなんか拍子抜けしますね。

手術室で意識を失うまで

手術室内では人違いを避けるため、氏名、生年月日、そして今日は何の手術でここに来たのかを聞かれます。

それから手術台に登り、準備が始まります。

全身麻酔なので、麻酔科医の方が話しかけてきます。

「今まで麻酔の経験はありますか?」「アレルギーはありますか?」など、麻酔に関しての質問に答えていきます。なんか麻酔科医って饒舌な人が多いような気が。

「麻酔の点滴はちょっと熱いような不快な感じがしますよ」

「ごめんなさいねー入りますねー」

と言って麻酔が左腕から入ってくると、ちょっと針のところが熱く感じられました。

左腕が痺れたような感じになり、それから急速に意識がなくなります。左腕から薬剤が静脈を伝わって登ってくるのがわかるかのようです。

痛みなく死ぬときはこんな感じなのでしょうか。寝るときとは全く異なる、不思議な感じでした。

無事に終了

気づいたら病室にいました。

と思ったのですが、だんだん思い出してきました。

手術室で手術台からストレッチャーに移されたところは覚えています。大勢でかかって「よいしょ」と身体を持ち上げられました。そのとき、気管挿管はすでになかったので、だいぶ意識が戻っていたのですね。

そのあと、ストレッチャーでごろごろと移動されていたのも何となく記憶しています。そういえば夢も見ていたような。

事前説明では、手術後はナースステーション横にある回復室に入るとのことでしたが、私の病室はもともとナースステーションのすぐ近くであることもあり、直接病室に運び込まれたようです。

部屋には、手術時間が変更になったために手術前に間に合わなかった家族がいました。手術開始からおよそ1時間が経っていました。

たいして大きな手術ではないし、間に合わなかったからと言って騒ぐほどのことではないのですが、それでも全身麻酔や手術で重大な障害を発生するようなリスクはゼロではないので、無事に終わってホッとしました。

(続く)

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