遺書にiPhoneを使う方法

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  • 更新日:2016/05/11
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少し古いニュースですが、マレーシアでの事件を紹介します。

「本物の指」で指紋認証を突破

高級車メルセデスSクラスのオーナーのある会計士は、ある日マレーシアの武装ギャングたちに襲われました。関税の関係もあり、この車は中古車市場でも75,000ドルもするのです。

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ギャングたちはこの会計士の指を車のセキュリティパネルに押し付けて車を始動させました。この車は、指紋認証システムで守られているのです。しかし、いちいち「本人」がいないとエンジンが始動しないことにいら立ち、彼の人差し指を切り落とし路上に捨てて走り去りました。

あなたの指は大丈夫?

最近の多くのデバイスには生体認証システムがついています。たとえば、iPhoneはTouch IDという認証デバイスがあります。このデバイスは、上のメルセデスとは異なり「生体」でないと効力がない、つまり切り落とされた指では認証できないそうです。

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ほかにも、静脈を検出するタイプの認証は、血流があるかどうかを判定する技術もあるそうで、その場合は死体では難しいですね。

ただ、他人に切断されなくても、自分で大けがをしたりして物理的に認証のための生体を失ってしまうことはあり得ます。その時はパスコードなど、別の手段で認証をすればいいでしょう。

もしあなたが死んでしまったら...。死体では生体認証を突破できず、パスコードも誰も知らない。よって誰にもロックが解除できない、などということがあり得ます。

遺書にはiPhoneのパスコードを記述して弁護士に預ける。そんな時代なのかもしれません。

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