Tiny Core Linux 9.0への移行方法

  • 投稿日:
  • 更新日:2018/03/07
  • by
  • カテゴリ:

2018年2月27日に、Tiny Core Linux 9.0がリリースされました。

Tiny Core 9.0では、これまでのtczが基本的に使えますので、新しいtczをインストールし直さなくても、多くの場合、以前のバージョンのままでも使えます。

ここでは、そのアップデート方法について説明します。

pc.jpg

古いバージョンからのアップデート

準備として、Tiny Core LinuxのCD-ROMイメージを、Tiny Core Linuxnの公式サイトからダウンロードしておきます。

私はVirtualBoxで使っているので、イメージをVirtualBox上でマウントしておきます。ベアメタルで使っている場合は、イメージをCD-ROMなどに準備しておきます。

vmlinuz, core.gzを入れ替える

以前のバージョンのTiny Core Linuxを使っている場合、アップデートに最低限必要なのは、vmlinuz, core.gzを入れ替えることです。

逆にいうと、この2ファイルの入れ替えだけでもアップデートは完了する場合が多いでしょう。

例えばこれらのファイルが/mnt/sda1配下に入っているとします。また、新しいTiny Core LinuxのCD-ROM(またはそのイメージ)が/mnt/sr0にマウントされているとします。

その場合、

$ cd /mnt/sda1/tce/boot
$ mv vmlinuz vmlinuz.old
$ mv core.gz core.gz.old
$ cp /mnt/sr0/boot/vmlinuz .
$ cp /mnt/sr0/boot/core.gz .

といった、シンプルな手順で終わりです。

あとは、必要に応じて

/mnt/sda1/tce/onboot.lst

でロードされているパッケージを更新します。これらのパッケージは

/mnt/sda1/tce/optional/

に入っていますので、更新したいものは削除して最新のものをダウンロードすればokです。たとえば、

$ rm /mnt/sda1/tce/optional/foo.tcz
$ tce-load -wi foo

といった手順となります。

ただ、たいていのパッケージには依存関係がありますので、依存先のパッケージも更新するなどの注意が必要です。

面倒であれば、セキュリティ更新がないものであれば(セキュリティ上の問題がなければ)そのまま使うのも手ですね。

こちらもよく読まれています