アメリカ英語とイギリス英語の違い(3)

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  • 更新日:2023/10/01
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アメリカとイギリスの英語の違い、第3弾です。今回は子供シリーズです。

ベビーベッド

cot.jpgImage: Pixabay

アメリカ英語: crib

イギリス英語: cot

日本語で言うベビーベッドは、アメリカ英語ではcribと言いますが、イギリス英語ではcotまたはcot bedと言います。

ヨーロッパで赤ちゃん連れで旅行に行くと、ホテルにはベビーベッドの備え付けはありませんが、travel cotという携帯用ベッドを用意しているところが多く、予約時に頼んでおくと部屋にセットしておいてくれます。

トラベルコットはこんなの。日本でも販売しているようですが、普通のベビーベッドよりも小さいので、置き場所がない時はいいかもしれません。

保育園

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Image: Pixabay

アメリカ英語: day care

イギリス英語: nursery

これらは日本の保育園とは厳密には違うものなので、ちょっと注意が必要です。教育システムが違うからですね。

日本、アメリカ、イギリスとも0歳から子供を預かります。ただ、日本の保育園では「預かる」機能と「教育」機能の両方を含むことがありますが、上記の英語の単語、とくにアメリカのday careは「預かる(子守をする)」機能しか持ちません。

イギリスのnurseryも基本的には「預かる」施設ですが、場所によっては多少の教育も独自にやっていますので、少し日本に近いかもしれません。

幼稚園

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Image: Pixabay

アメリカ英語 preschool → kindergarten

イギリス英語 nursery school → reception

これらも少し説明が必要です。

kindergardtenは小学校の準備段階で、9月に満5歳になっている子が入ります。アメリカのkindergartenは義務教育なので、日本でいう幼稚園の年長(実際には入学月が違うのでその約半年前)から学校に行く生活になるわけです。

そのkindergartenに行く前の1~2年間を任意で行くのがpreschoolで、これが日本の幼稚園に相当します。

イギリスもアメリカに近いのですが、小学校自体が満5歳から始まります。そのため、9月に満4歳になっているとreceptionという、小学校の前準備学年に入ります。ただし、receptionは任意で、nursery school(またはnursery)で過ごす子もいます。nursery schoolは私の経験では満2歳半から入れました。

小学校以上の義務教育

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Image: Pixabay

アメリカ英語 elementary school → junior high school → high school

イギリス英語 primary school → secondary school

アメリカでは高校までが義務教育です。たとえば小学校(elementary school)が6年、中学校(junior high school)が2年、高校(high school)が4年、といった具合ですが、その年数の区切り方は州によって異なります。

イギリスの義務教育は、公立学校では5歳から11歳までがprimary school、その後16歳までがsecondary schoolになります。私立の場合は名称や年数の区切りが異なることがあります。

日本でも小中一貫とか中高一貫とか、いわゆる6-3-3制に縛られない学校がありますが、アメリカやイギリスではさらにこの区切りはさまざま(特に私立)で、それぞれ地域や学校によって特色を出しているようです。

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