QNAP TS-212Pがあまりに便利すぎて人をダメにする件(ハード編)

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  • 更新日:2019/06/26
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バックアップ・ファイル共有のためにNASを導入

MacBook Proを使い始め、Windowsマシンとのファイル共有、Time Machineバックアップ等の必要性から、NASを導入することにしました。

NASの機種ですが、QNAPのTS-212Pという2ドライブの機種にしました。これにNAS用ハードディスクのWD40EFEX (4TB)を2台組み合わせます。

P1130488r.jpg

箱はそこそこ大きい

HDDはWD Redを選択

P1130492r.jpgこの2台のWD Red (4TB x 2)を組み合わせます。

Western Digital (WD)のRedシリーズというのは、NAS用として売られているHDDで、デスクトップ用のWD GreenやWD Blueと異なり性能はそこそこですが24時間運用が保証されています。私はこれまでWD Greenをデスクトップで使ってきましたが、今回は24時間運用することもあり、若干値段は高くなりますがWD Redを買ってみました。

Western DigitalのHDDといえば、IntelliParkと言って、アクセスが一定時間ないときに記録ヘッドを自動退避(アンロード)して消費電力を削減する機構が入っていることで有名です。この機能、確かに消費電力削減に貢献するのでしょうが、過剰なヘッドのロード・アンロードでディスクの寿命をも削減してしまうということで有名です。

このアンロードするまでの時間は、ハードディスクのidle3 timerという値に入っており、以前はWD公式のツールで調整が可能でした。

現在はそのツールは公開されておらず、同じことをするフリーのツールでWDIDLE3というものがあります。

そこで、このツールで調べてみたのですが、アンロードするまでの時間は、WD Greenというデスクトップ向けハードディスクでは8秒(つまり8秒間アクセスがないとヘッドがアンロードする)です。同じツールでヘッドのアンロード間隔を変えたり無効にしたりできるので、私が持っているWD Greenでは無効にしています。

同じことをWD Redで調べると300秒(5分)と、ずいぶん長めに設定されていました。さすがNAS用のHDDだけあって、考えられてはいるようです。

最新のWDのハードディスクではidle3 timerの値を変更することは推奨されておらず、公式のツールも配布されていないこともあり、今回はタイマーをいじることはせず、デフォルトのままで使ってみてしばらく様子をみることにしました。

TS-212Pのセットアップ(ハードウェア)

さて、NASの本体はQNAPのTS-212Pです。日本では量販店で売られていないので若干知名度は低いかもしれませんが、その価格と機能で知られるメーカです。特に、管理機能の使いやすさ、昨日の豊富さには定評があります。性能もなかなかです。

P1130498r.jpgパッケージ内容。本体はちょっと大きめのハードディスクケースくらいです。

セットアップはWebサイトにある説明を見ながら行います。

https://start.qnap.com/jp/
https://www.forcemedia.co.jp/support/qa/qnap/001518.html

ハードウェアのセットアップは簡単で、本体を開けてHDDを入れるだけですが、少し詳しく説明します。

まず、工具はプラスドライバー1本あれば大丈夫です。用意しておきましょう。

P1130499r.jpg本体を開いてHDDトレーを出す

本体を開けるとき、本体にかかっているビニールカバーを外しましょう。慌ててビニールがかかっているまま開けようと思っても引っかかって開きませんYO(私のことです)。

P1130500r.jpgHDDトレーを出した状態

ここにHDDを2台入れます。HDDを入れたら、上の写真で垂直に立っている板にねじ止めします。

P1130501r.jpg1台目のインストール

1台目はコネクタが基盤に直付けされており、挿し込むだけです。ケーブルを使うのかと思って少々迷いました。HDDはコネクタに挿してからねじ止めします。HDDを1台のみ内蔵する場合、作業はここで終わりです。

P1130502r.jpg2台目のインストール

2台目はは付属のケーブルを使って接続します。電源ケーブルとSATAコネクタです。上位機種のようにカートリッジ式ではないので、このように本体を開けてケーブル接続が必要ですが、家庭用としてはホットスワップの必要性もほとんどないので十分だと思います。その分本体が安いですし。

ケースを閉めて電原ケーブルとネットワークケーブルを接続すればハードウェアのセットアップは終わりです。デスクトップPCにHDDを取り付けたことのある方や、外付けHDDケースにHDDを取り付けたことのある方なら作業は10分くらいで終わってしまう簡単なものです。

このあとソフトウェアのセットップを行います。QNAPの人をダメにする威力はソフトウェアで発揮されます...。

(2019/6アップデート)なお、TS-212Pはすでに終売になっているようですので、以下では機能的に同等以上のTS-231Pをリンクします。値段もほぼ同じです。ていうか当時はTS-231シリーズはカートリッジ式で高くて手が出なかったのに、今や私がTS-212Pを買った価格より安いってちょっと悔しいかも。

この機種(TS-212P)は2015年に購入しましたが、2019年の現在、QNAPのOSであるQTSの最新版はこのモデルでも問題なく適用できます。未だにアクティブにOSがメンテナンスされているのは嬉しいですね。このあたりNAS専業メーカーならではか。

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