Movable Type 6.0.7へのクイックアップグレード法

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  • 更新日:2015/02/26
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プラグインがあっても簡単にアップグレード

Movable Typeがセキュリティアップグレードで6.0.7になりました。いろいろプラグインを入れている場合に簡単にアップグレードする方法を紹介します。

なお、6.0.7はセキュリティ問題対応で、本日アナウンスがありました

私は6.0.6を使っていたので、アップグレードが必要です。いろいろプラグインも入れてしまっているので、新しいMTをダウンロードして展開し、そこにこれまでのプラグインをコピーするのは面倒です。

そこで、マイナーアップグレードでもあるため、「diffをとってパッチを当てる」方法でアップグレードしました。

1. ダウンロードする

まずは公式ページより6.0.7をダウンロードします。2月12日昼時点でリンクが"6.0.6"となっていますが、メールアドレスを入れて取れるダウンロードリンクにはちゃんと6.0.7があります。

2. 展開する

自分の持っているMovable Typeがあるディレクトリと同じところ展開するとこのあと楽です。ここでは、自分のMovable Typeが/www/cgi-bin/MTにあると仮定します。

$ cd /www/cgi-bin
$ unzip MT-6.0.7.zip
$ tar cfz my-mt.tar.gz MT

ついでに現在のMTディレクトリのバックアップを取っています。

3. mt-config.cgiをコピーする

$ cp MT/mt-config.cgi MT-6.0.7

これはパッチ当てのときにmt-config.cgiを間違って消さないように、一応念のためです。

4. パッチを作る

diffコマンドでパッチを作ります。再帰的にすべてのディレクトリの差分を取るため、-rオプションをつけておきます。

$ diff -ru MT MT-6.0.7 > mt.patch

5. パッチを当てる

patchコマンドを使うときには、間違いを防ぐため、以下のようにアップグレード対象ディレクトリ内でやった方がいいでしょう。

$ cd MT
$ patch -p 1 < ../mt.patch

これで私の場合は問題なく動いています。なお、私はパッチの内容をよくチェックしてからアップデートを行っています。確認した限りでパッチに入っていた変更のあるファイルは以下の通りです。参考にしてください。

lib/MT.pm
lib/MT/App/Upgrader.pm
lib/MT/App/Wizard.pm
lib/MT/BackupRestore/BackupFileHandler.pm
lib/MT/Serialize.pm
lib/MT/XMLRPCServer.pm
mt-check.cgi
mt-static/css/main.css
mt-static/css/simple.css
mt-static/js/editor.js
mt-static/js/mt_core_compact.js
php/mt.php

このうち、mt-staticディレクトリ内のファイルはコメントのコピーライト文字列(年が2014→2015に変わった)のみでしたので、コンテンツのディレクトリにコピーしなくても問題ありません。

最初にMovableTypeにアクセスすると、アップグレードのチェックが自動的に走って、以下の画面が出ます。

UpgradeCheck.png

このあとMovable Typeの画面で下の方にバージョン番号が出ますが、6.0.7となっていればOkです。

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