マクドナルドのフライドポテトにはガソリン由来の原料も。アレルギーにも注意

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  • 更新日:2015/02/28
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フライドポテトの原材料を調べる

マクドナルドのフライドポテト、セットで買うと大抵ついてきますよね。

それに入っている原材料を調べた人がいます。レポートしているのはテレビのパーソナリティのGrant Imaharaさん。この人、もともとエンジニアだそうで、フライドポテトを「リバースエンジニアリング」しています。

フライドポテトの原材料は「ジャガイモ」以外に多数あります。

工場で使われる材料

まず、工場で作られる時に、以下の材料が使われます。

  1. ジャガイモ
    これがないと始まりません。
  2. キャノーラ油 (Canola oil)
    日本の大手メーカは「キャノーラ油は菜種油のことです」とラベルに書いていますが、菜種油のうち品種改良されたキャノーラ品種から取れたもののみをキャノーラ油というそうで厳密には別のものだそうです。
  3. 大豆油
  4. 水素添加大豆油 (hydrogenated soybean oil)
    油の劣化を防ぐ働きがありますが、トランス脂肪酸などの物質が生成され、これが悪玉コレステロールを増やし心臓疾患のリスクを高める原因になります。
    ちなみに、マーガリンも同じ水素添加を行って作られるため、欧米では国によっては禁止されています。そうでない国でも、バターが販売のメインでマーガリンはきわめて販売量が少ないです。
  5. ビーフフレーバー (Natural beef flavor)
    これが入っているため、アメリカではベジタリアンから訴えられたりしています。
  6. 小麦加水分解物 (Hydrolyzed wheat)
    これ、少し前に石鹸のアレルギーで話題(茶のしずく石鹸)になりましたね。小麦アレルギーの人は要注意です。
  7. 牛乳加水分解物 (Hydrolyzed milk)
    これも牛乳アレルギーの人は注意が必要です。牛乳なんて入ってなさそうで、意外に使われているものです。
  8. クエン酸 (Citric acid)
  9. ジメチルポリシロキサン (Dimethylpolysiloxane)
    消泡作用を持つシリコンの一種。食用油が泡立つのを防ぎます。
  10. デキストロース(Dextrose: 要は砂糖です)
    色をよくするため添加されます。
  11. 酸性ピロリン酸ナトリウム(Sodium acid pyrophosphate)
    揚げられたポテトが灰色になるのを防ぎます。中華麺の製造で使われる「かんすい」にも使われます。

ここまでが工場で使われる原料です。大部分の物質は油の中に添加され、揚げられます。

店舗で使われる材料

揚げられたポテトは急速冷凍されて店舗に運ばれ、もう一度揚げられます。その時の揚げ油の原料が以下の通りです。

  1. キャノーラ油
  2. コーン油
  3. 大豆油
  4. 水素添加大豆油 (Hydrogenated soybean oil)
    店舗で揚げるときも添加されます。
  5. ターシャリー・ブチルヒドロキノン (Tertiary butylhydroquinone, TBHQ)
    店舗で揚げるときに添加されます。抗酸化剤、防腐剤としてアメリカでは一般的に使われるものではありますが、日本では使用が禁止されています。高投与での健康への悪影響が懸念されているこの物質、原料はガソリンだそうです。
  6. クエン酸 (Citric acid)
  7. ジメチルポリシロキサン (Dimethylpolysiloxane)
    工場と一緒、食用油が泡立つのを防ぎます。

McDonalds French Fries.jpg

上記レポートには記述がないですが、これに加え、店舗では最後に塩が振りかけられますね。

重 複を除くと原料は14種類。シンプルに見えるフライドポテトも随分といろいろなものが入っているんですね。特に、フライドポテトには全然関係なさそうな原 材料もあり、食物アレルギー持ちの人は注意したほうがいいかもしれません。あと、上記の様々な添加の多くは油の使いまわしのための防腐剤、保存料です。本 来家庭で作るなら必要のないもの。米国では法律で決められた量を守っているとはいえ、食べ過ぎ注意です。

さて、今日の昼食はマクドナルドに行きますか?

(22 Jan 2015 Update) 秒刊サンデーでも同じソースに基づく記事が掲載されました

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