Tiny Core Linux (7) - イメージビューアの軽量化

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  • 更新日:2015/03/08
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これまでの流れ

Dynabook SS 3410 (Celeron 400MHz/192MB) + CF SSD (8GB)+ Tiny Core Linuxによるデジタルフォトフレームは一応の完成を見たのですが、さらにサイズを小さく、高速に起動することを考えてみました。

更に小型のスライドショーソフト

前回の一応の完成では、スライドショーを行うイメージビューアにGQView1を使ったのですが、それよりもサイズが小さいFehというものを見つけました。 コマンドラインからフルスクリーンとスライドショーを指定できるので、条件を満たしています。

まずはインストールします。

% tce-load -wi feh-1.3.4

パッケージサイズを見てみましょう。

% tce-size feh-1.3.4
  feh-1.3.4.tcz                                303104,   0.29 MB
  giblib.tcz                                    40960,   0.04 MB

  Total size (bytes)                           344064,   0.33 MB
+ Indicates need to download                        0,   0.00 MB

tczパッケージのサイズ合計で、前回のEye of Gnomeは20.75MB、GQView1は1.92MB、そして今回のFehは0.33MBです。 えらい違いですね。

Fehでのスライドショーは、次のようにします。 Fehは自分ではスクリーンセーバをoffにしないので、xsetで切ってからにします(が、今のところxsetはうまくいっていません)。

% xset s off
% feh -F -D 10 -r --hide-pointer /mnt/hda2/Photos/

前回同 様、画像ファイルが/mnt/hda2/Photos/に入っているとします。 Fehのオプションは、-F (フルスクリーン)、-D (スライドショーで一枚を表示する時間)、-r (ディレクトリを再帰的に検索)、--hide-pointer (フルスクリーンモードでマウスカーソルを消す)です。 また、-dをつけておくと、画像にオーバラップしてファイル名等の情報が表示されます。 .xsessionに入れるときも前回同様で、gqview1の代わりに上記の2つのコマンドを入れます。

このFeh、feh --helpで見てみるとわかりますが、そのほかにも動作中にマウスやキーボードでさまざまなコントロールができるなど、軽いくせにかなり高機能です。

こ の状態で、grubのメニューから、最初の画像が表示されるまでは約26秒です。 電源を入れてからgrubの待ち時間(3秒)も入れた、トータルの起動時間は約38秒となりました。 2秒の高速化はパッケージの大きさの差のせいでしょう。 free -mによるメモリ使用量は56MBでした。 これならメモリ64MBのマシンでも何とか動作しそうです。

いや待てよ。 Xorgのサイズを見てみましょう。

% tce-size Xorg-7.5
  expat2.tcz                                    77824,   0.07 MB
  fontconfig.tcz                               135168,   0.13 MB
  openssl-0.9.8.tcz                           2093056,   2.00 MB
  pixman.tcz                                   237568,   0.23 MB
  Xorg-7.5-bin.tcz                             311296,   0.30 MB
  Xorg-7.5-lib.tcz                             221184,   0.21 MB
  Xorg-7.5.tcz                               10235904,   9.76 MB
  Xorg-fonts.tcz                              1662976,   1.59 MB

  Total size (bytes)                         14974976,  14.28 MB
+ Indicates need to download                        0,   0.00 MB

14.28MB もあります。 この中には、不要なファイルもあるはずです。 これを最低限必要なファイルのみにして、やはりtinycore.gzに取り込んでしまえば、オプションのパッケージの読み込みを一切不要にできるわけで す。 そもそも、Tiny Core Linuxの標準のtinycore.gzには、XvesaをベースとしたXの環境が付属しているわけで、必ずしもXorg-7.5のすべてのファイルが なくても動作するのではないでしょうか。

問題は、Xのファイル群はかなり複雑なので、必要・不要なファイルの洗い出しが大変なことでしょう。

とりあえずはTry & Errorでやってみるしかありません。 それについては...続きます(ていうか、やるのか?)。

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