Tiny Core Linux (4) - Xorgのインストール

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  • 更新日:2015/03/08
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Xが動作しない

前回ちょっと触れましたが、実はXがうまく起動していません。 テキストモードでない場合、起動中に応答がなくなり、Ctrl+Cで止めることになります。

調べたところ、.xsessionの最初のXvesaで止まっているようです。

ビデオカードがXvesaでサポートされていない

ここで扱っているDynabook SS 3410のビデオチップはTrident Cyber 9525DVDというもの。 VRAMは2.5MBです。 ビデオチップとVRAMの組み合わせから可能な最大解像度は1024x768x16bitとなります。 Xvesaのデフォルトは1024x768x32bitなので、これは起動しないでしょう。

画面モードの問題かと思い、xsetupを実行してみると、今度はこれも動きません。 xsetup.shを見ると、中にあるXvesa -listmodesが何も応答しないのです。

Xorgを使う

調べてみても、XvesaとCyber 9525の組み合わせに関する情報は少なく、あまり得るものがありませんでした。 そこで、少々重くなりますが、ここではXvesaの代わりにXorgを使うことにします。

% tce-load -wi Xorg-7.5

これで、起動時にXorgが読み込まれれば、XvesaからXorgに入れ替わっています。 まだHDDにインストールしていないので、起動時に読み込まれるように、waitusbをつけます。

boot: tinycore waitusb=15

やってみると、うまくXが起動するようです。

Xorgの設定

と ころが、デフォルトだと解像度が800x600となっており、液晶の解像度である1024x768になっていません。 これは、デフォルトの設定が1024x768x32bit colorとなっており、Cyber 9525ではVRAM(2.5MB)が足りなくなるせいのようです。 デジタルフォトフレームにはフルカラーが望ましいのですが、ハードウェアがサポートしていないものは仕方ありません。 解像度を取るか、色数を取るかのトレードオフとなります。 ここでは解像度を取ります。

これを修正するには、/etc/X11/xorg.confを作成、編集するのですが、元から入っているxorg.conf.vesaではうまく起動しません。 いろいろ試したところ、ここで見つけたものをベースにすると動作することがわかりました。 編集したものをおいておきます。

xorg.conf

/etc /X11/xorg.confを作成したら、リブート時にこのファイルが存在するように、バックアップの設定を変更します。 そのためには、/opt/.filetool.lstを修正します。 このファイルは、filetool.shを実行したときにどのファイルがバックアップされてmydata.tgzに格納されるかを表しています。 そのため、このファイルに以下のエントリを追加します。

/etc/X11/xorg.conf

修正したら、 filetool.sh -bでバックアップしておきます。 なお、Xが起動しているので、GUIベースのfiletool (.shではない)やPanelのBackup/Restore、シャットダウン時のダイアログでもバックアップをすることが可能です。

続きます。

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