May 2009 Archives

過去への回帰 - キーボード一体型PC

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「キーボード型というコンパクトな形状と実用性を兼ね備えた非常に興味深いモデル」

はぁ? 何がそんなに珍しいの?


話はこちら。 キーボード型のパソコン Eee Keyoboardが近いうちに発売されるそうです。

まぁ、このブログを読まれる方は知っている方も多いでしょうね。 今や既に過去の彼方に飛び去ってしまいましたが、キーボード一体型のパソコンは1980年代の8ビットパソコン全盛期はきわめてスタンダードでした。 NEC PC-6001/8001、Fujitsu FM-7/8、シャープMZ-700/1500と、挙げれば枚挙に暇がありません。 当然日本製だけでなく、一世を風靡したApple IIやCommodore 64、Sinclair Spectrumなども一体型です。

分離型になっているのは、一部の上位モデルのみ。 PC-8801やX1などが該当するでしょう。 当時は分離型が高級に見えたものです。

正確な理由は知りませんが、次のようなことでしょう。 キーボードを分離すると、キーボードマトリクスをケーブルとして本体に直結するのは厳しくなります。 結線が多すぎるのと、距離を長くすると信号が不安定になるためです。 そのため、キーボード側で処理をして結線量を減らすわけですが、するとそちらにも制御機構(一種のCPU)が必要になってしまい、価格を押し上げる要因になってしまいます。 また、金型も独立に必要になります。

16ビットパソコン、日本ではPC-9801、海外ではIBM-PCの時代になってキーボードを分離するのが主流になりました。 理由は主に、拡張するためのスロットのためのスペースを確保する必要があったためでしょう。 一体型でキートップの高さが10cm、とかでは使いにくいこと請け合いですからね。

それでも、一体型のまま拡張スロットを持つ機種も多くありました。 メモリスロット(FM-7/8のバブルメモリ、PASOPIA 7、MSXなど多くの機種)が代表的なところです。 変わったところでは、EPSON HC-20のカセットやプリンタ拡張なんかもその一種かもしれません。 16ビット時代でも、EPSONのPC-9801互換機であるPC-CLUB(PC-286C)が、PC-9801互換の拡張スロット(C BUS)を一つではありますが持っていました。


現在、PCの形も多様になりましたが(アーキテクチャはバラエティがありませんが)、キーボード一体型はラップトップを除いて忘れ去られていたみたいですね。 拡張性を犠牲にして小型化する手法も、液晶一体型など一般的に支持されてますから、キーボード一体型もなんら不思議はないのですが。 何せ、engadgetでは"oddball"とまで表現されています。

「昔のパソコンというのはキーボードが本体と一体化しててね...」

そんな話が本当に語られてしまう時代が来てしまったようです。


アーカイブの設定

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このブログのアーカイブが今ひとつ見にくいので、設定を変更したら、今度は個別ページに飛びにくくなってしまいました。ので、元に戻しました。

カテゴリごとのアーカイブを辿りやすくしたいのですが、今ひとつ設定方法がわかってません。

自作曲いろいろ公開

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私は1990年ごろから音楽を趣味にするようになり、演奏もすると同時に作曲もするのですが、作ってもそのまま放ったらかしにしてしまいがちです。

まぁ、大した曲を作れるわけではないんですが、そのままHDDの肥やしにしておくのもなんか勿体無い。

というわけで、公開しました。 一部は昔から置いてあったんですが、いろいろ追加しました。

お時間がある方は聴いてみてください。 さらにお時間がある方はコメント欄に感想などいただけたら嬉しいなぁ。


MIDが欲しいっ!

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mBookのレビューを見て以来、久しぶりにガジェットが欲しくなりました。

私は普段から小型のパソコンばかり使います。 理由は、外出先で使うのと、データを分散させたくないためです。

以前は外で使うときに小型のノートパソコン、家やオフィスではデスクトップという使い分けをしていましたが、どうしてもデータ同期の問題が発生します。 データ同期のソフトがいろいろ出てはいますが、イマイチ信用ならないのと、そもそも同期するのを忘れたりするので、その手間を考えたくないのです。 そのため、一時期はノートパソコンのほうにデータを全部入れ、デスクトップからはノートパソコンのドライブをマウントして使っていました。 ネットワークが高速化し、これもGbit Ethernetが普通になってからは普段からリモートドライブを使ってもそれほど苦にはならなくなったというのもあります。

そういう使い方から考えると、小型のガジェットを使うのはちょっと中途半端な気もしますが、もしストレージとして今のノートパソコンから置き換えができるのであれば悪くない気がします。

さて、ガジェットの必要スペックについてです。 まず、現在使っているLOOX Pが約1kg、東芝dynabookが約770gなので、それよりかなり軽くないと意味がありません。

ハードウェア的には、プロセッサパワーやメモリなどはOSにも依存するので絶対的なものではありませんが、スペックとしては必要なものは以下があります。

  • WiFi、できれば有線ネットワークも
  • Bluetooth
  • USB最低1ポート
  • 重さは日本製で現在最軽量のLOOX U(500g台中盤)以下が目安

それと、もちろん単体である程度の仕事ができる環境が必要です。 ソフトはもうずいぶん前からMicrosoftに依存しない環境が出来上がっているので、Windowsである必要性は薄くなりました。 以下のようなものが動けば満足です。

  • Emacs
  • Firefox
  • Unixの基本的なツール群(shell, perl, gcc等)
  • Java
  • OpenOffice.org
  • 欲を言えばEclipse
  • 欲を言えば電子ブック検索ソフト
  • 欲を言えばmp3プレイヤー及びムービープレイヤー

これだけ動作すれば、今の仕事環境をほぼ再現できます。

で少し調べてみましたが、ここ数ヶ月でmBook以外にもいろいろなデバイスが出てきていますね。

  • FMV-LOOX U/C, Atom Z550(2GHz), Memory 1GB, HDD 120GB, Screen 1280x800, Weight 565g
    6万円台~, Windows XP
  • Viliv S5, Atom Z520(1.33GHz), Memory 1GB, HDD 60GB, Screen 1024x768(I), Weight 420g
    $599, w/o keyboard
  • aigo MID P8860/P8888, Atom Z500(800MHz), Memory 512MB, Flash 4GB, Screen 800x480, Weight 300g
    ~$699, Linux(MIDinux)
  • GIGABYTE M528, Atom Z500(800MHz), Memory 512MB, Flash 4GB, 800x480, Weight 340g
    $750
  • SmartDevices SmartQ 5, ARM(667MHz), Flash 1GB, Screen 800x480, Weight 160g
    899 yuan, Linux(Ubuntu-based), w/o keyboard
  • SmartDevices SmartQ 7, ARM S3C6410(667MHz), Memory 128MB, Flash 1GB, Screen 800x480, Weight 250g
    1000 yuan, Linux(ubuntu-based), w/o keyboard

Atomを採用したものは(ものによっては頑張れば)Windowsが動作しますが、上記のように必須ではありません。

この分野のマシンのスクリーンサイズはだいたい4~5インチ、解像度800x480くらいで、タッチパネルを持つものが標準のようです。 キーボードはあったりなかったりしますが、Bluetoothが入っていれば小型のBluetoothキーボードも売られているので、深刻な問題ではありません。

非力ではありますが、SmartQの低価格は魅力ですね。 ただ、以前Linux Zaurusの初期型(SL-5500, 米国モデル)で苦労した記憶があるので、あまり非力なマシンを選ばないほうがいいのかもしれません。 もっとも、SL-5500の頃とはだいぶ技術も違うのでしょうが。


DJ MAX

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DJ MAXという韓国製のゲームがあることを知りました。 動画共有サイトにそれらの曲があったので、見てみました。

内容は、説明を読んでプレイ動画を見る限りでは一昔前に日本で散々流行ったコナミのビートマニアとほぼ同じもののようです。 というかほとんどパクリに見えますが、やったことがないので、その話はここでは取り上げません。

話題は、ゲーム内で使われているらしい曲についてです。 100曲くらいあるようです。

曲調はテクノありユーロビートありトランスありヒップホップありロックありと、多岐に渡っています。

曲を聞いてて、ときどきすごく違和感を感じるときがあります。 それで気づいたのですが、英語の発音が変なのがあるんですね。 おそらく韓国人が歌っているのではないでしょうか。 もちろん気にならない曲もありますが。

よく考えてみると、日本人が英語で歌う曲も、かなり変な発音であることがあります。 でも、普段から聞き慣らされきっていて気にならないのでしょう。

韓国語の歌は割合としてはあまり多くありませんが、声質が日本人と基本的に同じで、ピッチアクセント、開音節が多めという言語特徴のためか、一瞬日本人が日本語で歌っているように聞こることもあります。 意味はわからないですけど。

同じ曲で日本語で歌われているものもありました。

もとから韓国外で売るために英語の曲を多くしたのか、「英語の曲がかっこいい」というような感覚があるのか、ちょっと興味があるところです。

ゲームという性質上仕方ないのでしょうが、どの曲も2分程度と短いのですが、すごく中途半端な感じで終わるものが多いです。

女性が歌う曲は宇多田ヒカルおよび倉木麻衣の曲・歌い方に良く似たものだらけなのは気のせい? というか、いずれもどこかで聞いたような曲ばかりともいえます。 ゲーム音楽は短納期で数をこなさなければいけない場合も多いそうなので、仕方ないのかもしれません。 曲が主役の音ゲーでは問題かもしれませんが...。

曲調が幅広く、リズム感はあるけど、あまり聴きこむほどの特徴のない無難な曲が多いので、作業BGMにはいいかも。


グーとパーのすけながし

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「じゃんけん」は日本全国で見られますが、多人数だと「あいこ」ばかりでなかなか勝負が決まらないので、「グー」と「パー」のみを使うことがあります。

東京に出てきてから、「グーパー!」「グーパージャス!」のような掛け声をしていたと記憶しています。 マンガなどでも大同小異でした。


ところが、私が小さいころは「グーとパーのすけながし」と言っていた記憶があるのです。 私の周りでは誰もこんな風には言わず、なんとなく恥ずかしいので、高校か大学のころから言ったことはないのですが。

「すけ(次官)」は律令制の四等官における2番目にあたり、補佐の意味があるので、最高位(かみ/長官)でない人を「流す」という意味なのでしょうか。 また、「すけ(典侍)」という字もあり、やはり内典侍(天皇の後宮における役人)の2番目の地位に当たります。

それが理由かどうか知りませんが、ほとんどの場合「少人数が勝ち」になっていた記憶があります。 じゃんけんで容易に勝負が決まる人数になったら、じゃんけんに移行します。


ちなみに、「グーっとパーっのすっけなーっがしっ!」といったようなリズムでした。

こういう人、いますかね??


戦争の原因は金か、宗教か

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数ヶ月前にパレスチナとイスラエルの紛争があったとき、昼食時にこんな話題が出ました。

「根本的な原因はなんだ?」

一つの意見は「金」、もう一つは「宗教」でした。 もちろん実際にはそんなに単純ではないんでしょうが、この2つの視点に単純化して戦争を見てみると、興味深い考察が得られます。

この分け方があまりに即物的であれば、「物質的な利益」「精神的な利益」と言い換えてもいいかもしれません。 ここでは仮に、これらの言葉を使います。


物質的利益

数多くの戦争は、大部分が金、土地や資源など、物質的な利益を求めて行われています。 わかりやすい例として、特に古代では、より収穫の多い土地を求めて隣接する集落・国などに対して戦争を起こす例は枚挙に暇がありませんね。

人にとって、より豊かになりたいというのは自然な欲求ですから、これらは仮に同意はできなくても理解は可能でしょう。

太平洋戦争も、日本を含め各国がそれぞれの利益を求めて戦っています。 日本は大東亜共栄圏(この言葉の是非はさておき)に基づくアジアの土地や資源が、欧米諸国もやはりアジアの権益が主たる目的といえるでしょう。 結果としては日本は負けたわけですが、アジア各国はその後独立を獲得しました。 その意味では、アジアの権益を手放した、または確保できなかったという点で連合国側も「(試合に勝って勝負に)負けた」といえると思います。

まぁ、この戦争で勝ち組といえるのは、戦後独立を勝ち得たアジア諸国かな?

精神的利益

一方、宗教が絡んだ戦争の場合は、表面上はかなり異なる様相を呈します。 特に、欧米で勢力を持つ3つの宗教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教)は、ことあるごとに紛争を起こしています。 私を含め宗教観念の希薄な日本人には理解しにくいですが、これらの宗教を主に崇拝する欧米諸国では、想像以上に宗教と日常は不可分です。 そして彼らの間には2000年近くもの確執があり、何かと紛争が多いのです。

興味深いのは、この3つの宗教はいずれも源を同じくするものなんですね。 際立った特徴としては、いずれも唯一神をいただく一神教だということでしょうか。 この唯一神の名前は言語の違いもあり、ヤハウェ(ユダヤ教)、アラー(イスラム教)など、宗教によって異なるようですが。 古くから自然発生的に興った土着の宗教の多くが多神教なのとは対照的です。

私は詳細を論じることができるほど知識がありませんが、アブラハムの宗教に端を発し、最も早くに成立したのがユダヤ教です(紀元前6世紀ごろ?)。 その後、イエス・キリストを経てユダヤ教から派生し、1世紀ごろに成立したのがキリスト教です。 そしてムハンマドが7世紀に興したのがイスラム教です。

キリスト教はもともとユダヤ教の一宗派だったこともあり、旧約聖書などでモーセをはじめとしたユダヤ教の人物を重要視しています。 また、当初のイスラム教も先行するユダヤ教やキリスト教の延長線上であり、これら先行する宗教の指導者たちはイスラム教にとっても重要人物(預言者)ということになっているそうです。

これらの宗教間で、「異教徒を制圧する」「聖地を奪還する」などの名目の下に行われた数々の戦争(例:十字軍、レコンキスタ等)は、外様である私から見るといわば内紛のようです。

さらに、同じ宗教内でも対立を生み、戦争に発展しています。 たとえば、イラン・イラク戦争は同じイスラム教のシーア派とスンナ派の対立がクローズアップされました。

これらのことは、太平洋戦争で日本とアメリカが戦ったときに、「神道」対「キリスト教」のような宗教対立にならなかったこととは対照的です。 日本は歴史上何度か外国と戦争を行っていますが、そもそも宗教対立の構図になったことはないのではないでしょうか。

本来人の安息や平和を願い、人を救うための宗教が、まさに戦争の原因になっているというのが皮肉です。


物質的利益の理由のための宗教

ただ、これら宗教対立が原因とされる戦争も物質的な利益と密接に絡んでいます。

宗教は、即物的、世俗的なな利益を求めることの「醜悪さ」を包むオブラートとして、その機能を存分に発揮します。 戦争に良いも悪いもありませんが、下手に言い訳をせずに純粋に物質的利益を求める古代の戦争は、その意味では(人間以外の)動物的と言えなくもないかもしれません。 動物は戦うのに余計な理由をつけたりしません。

このオブラートの効果は絶大で、本来救うはずの死すら(死後に安息が約束されるなどの理由をもって)辞さないという、ある意味宗教の本末転倒に走ることになります。 もちろんその裏には、純粋な宗教的意義を求めて(または騙されて)死を選んだ人の上に物質的利益を得る者がいる、という構図がほぼ例外なく見えます。 十字軍の「エルサレム奪還」の御旗の元に、犠牲になった人と、これを狡猾に利用して利益を得た人の両方がいたことはよく知られています。

もっとも、オブラートは別に宗教に限った話ではありません。

たとえば、ホロコーストで有名なドイツのユダヤ民族排斥は、アーリア民族の優位性、民族的純血を守るという名目のもとに、劣等とされる「ユダヤ民族」を排斥する、という優生学の思想に基づいているといわれます。 しかし、この「民族」や「純潔」の概念はかなり曖昧です。 ホロコーストが行われた20世紀、既に「ユダヤ民族」「アーリア民族」は混血が進み、その違いを論じるのは難しいためです(ただしホロコーストの対象はユダヤ人だけではありませんが)。

ユダヤというのが宗教と民族の混じったものなので、そこに上手に付け込まれたということなのでしょうか。 古くからキリスト教やイスラム教では良しとされない金融業などを営み、それにより資産家が多く、ある意味経済を牛耳っていることによる反感(逆恨みといったほうが正しいでしょうか)を買ったのかもしれません。

「オブラート」では明治以降の近代日本も負けていませんね。 天皇を祀り上げることによって富国強兵に邁進し、それだけなら良かったのですが、たくさんの勤勉な国民が「大東亜共栄圏」の理想を信じながら亡くなっていったのですから。 この構図は「唯一神」を心から信じて犠牲になっていった宗教人たちとよく似ています。

まとまりがありませんが、歴史的に偉大な宗教家や、崇高な信念を持つ政治家の思想を受け入れるには、まだまだ人の心は未熟なのかもしれません。 このことについては、またいずれ考えてみたいと思います。


カタカナ英語の功罪?

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5月4日付日経新聞(衛星版)の記事に、「インタビュー 領空侵犯 小学英語からカタカナ排除」という記事がありました。 Peter Barakan氏によるものです。 Webのサイトでも見られると思います(サインアップが必要のようです)。

まず、「今日本で使われている英語のカタカナ表記は半分以上が誤りといって構わないでしょう。表記が本来の発音とかけ離れているのです」 これは全くそのとおりです。

ただよく、インターネット上で「メール」じゃなくて「メイル」だ、などという人がいますが、私はこれに意味を感じません。 記事内でも「マネー」は「マニ」、「バレーボール」は「ヴォリボール」などの例が出ています。

日本で既に広く受け入れられているカタカナ言葉は既に日本語化(カタカナ化)された英語もしくはその他の外国語であり、少しばかり元の言語の発音に近づけようとしたところで、所詮別物です。

むしろ、これらの言葉は既に日本語であり、意味も日本独自の変遷があったりします。 これはこれで、外国語を抵抗なく受け入れ、咀嚼してしまう日本語(または日本人)の柔軟性とも取れます。 たとえば「アニメ」という言葉はもともと"animation"(動画)という英語が転訛したものですが、既に日本独自の文化(anime)として欧米でも広く受け入れられています。

そういう意味では、著者の「英語のカタカナ表記と正しい発音が異なると認識すればよい」という意見には賛成です。 ですが、そのあとに続く「そうでなければ学校やマスメディアで使う表現・辞書を見直すべきです」というのはちょっと頷けません。

筆者は使える「英語を習得するには発音が最も重要です」と論じています。 確かにそういう面もあります。 私が昔住んでいたアメリカの片田舎では、私の拙い発音がどうしても通じなくて苦労した記憶があります。

ただ、国際語としての英語となると必ずしもそうではありません。 私の周りには、さまざまな社会的立場の日本人が活躍していますが、かなりカタカナ丸出しの英語でも難なくコミュニケーションをこなしている人がいくらでもいます。

ヨーロッパに来てわかりましたが、英語はコミュニケーションの手段であり、母語として英語を使う人はむしろ少数です。 そのような環境だと、彼らの母語から来たであろうあらゆる訛りが入り乱れているのですが、コミュニケーションには特に不自由しません。 「日本語訛り」もそのような「訛り」のうちの一つに過ぎません。

たとえば、日本語が"L"と"R"の発音の区別ができない、と言われることがありますが、これは日本語話者に限った話ではありません。 他の言語も考えれば、"B"と"V"、"V"と"F"、"S"と"TH"など、このような例はいくらでもあります。 別に日本語が特別なわけではないのです。

誤解を恐れず言えば、日本の高校または大学までの英語学習で、語彙や基礎的な表現については十分に身についています。 また、メディアやインターネットを通じて英語に触れる機会も激増しており、日本人の「英語基礎力」はかなりのレベルに達していると思います。 よく言われるように、日本の英語学習で決定的に足りないのは「実践」です。

筆者はこの記事で発音の重要性に絞って言及しており、それが彼の意見のすべてではないと思いますが、ちょっと先鋭的過ぎる嫌いがあると思います。

国際語として全くのカタカナ英語のままでいいとは言いませんが、ちょっと修正するだけで十分通じるのではないかと思います。 一方で、カタカナ言葉は外国語をスムーズに日本語に受け入れる手段として、一つの言語文化と捕らえてはいいのではないでしょうか。

ところで、いろいろ言っている割には、氏の紹介は「ブロードキャスター ピーター・バラカン氏」となっていますね...。


なんちゃってFDDインタフェース

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SDカードをFDD互換にするには、ソフトウェアでのエミュレーションもさることながら、ハードウェアの互換性も取る必要があります。

具体的には、ポート0xd0~0xd3をアクセス可能にします。 そのためには、現在の回路のアドレスデコードを変更する必要があります。 参考までに、以下が現在の回路図です。

20090503-2313.PNG

現在のアドレスデコードはCPLDで行っていますが、拡張するにはピン数が厳しいです。 回路が上記のようになっているためです。

利用している入出力は以下のとおりです。

  • アドレス(A15, A14, A7, A6, A5, A4)
  • PCデータバス(D7~D0)
  • AVRデータバス(D7~D0)
  • PC制御信号(MREQ, IORQ, RD, WR, RESET)
  • AVR制御信号(AVRWR, AVRRD, INT0, INT1)
  • メモリ制御信号(ROMEN, RAMEN)

合計33ピン。 PLCCパッケージのCPLDでは入出力ピン数が34本までしか取れません。

上記ポートをサポートするには、最低でもA1, A0を入力し、AVRに対して識別信号を出さなければいけないので、3本追加となり、2本ピン数オーバーです。 CPLDを一つ追加すれば余裕でサポートでき、244の機能も包含できますが、回路的には複雑になります。 逆に、基本ロジックでデコードの一部を出すことでCPLD1個での実現も不可能ではないですが、デコードそのものが結構複雑なため、ICが2個程度追加されることになり、あまりうまみがありません。

回路の複雑さは基板設計の複雑さに跳ね返るので、なかなか微妙なところです。


N60-拡張BASIC

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「SDカードをオリジナルのフロッピーディスクの代わりに使えたら便利いんじゃない?」と言われたので、拡張BASICをちょっと読んでみました。

基本のBASICは、それこそ8080でも動くんじゃないかというくらい基本命令ばかり使っています(実際にはldirやビット関連命令を使うので8080では走りませんが)が、拡張BASICはIXレジスタを使うほか、Z80の拡張命令を多少は積極的に使う傾向が見られます。

まぁその割には、いきなり最初で

ld	ix, (nn)

を使わずに、

ld	hl, (nn)
push	hl
pop	ix

としていたりしますが。 読みやすいソースなので気にすることではありませんね。


ディスク入出力に使うのは0xd0~0xd3のI/Oポートで、ここをうまく騙してやれば不可能ではなさそうです。

ハード的には、現在のCPLDの使い方だと入出力が最低でも1本不足します。 AVRの入出力には十分余裕があります。 複数のI/Oポートを使うためには、割り込みスピードを間に合わせるための工夫が必要ですが。

ソフト的には、ファイルをディスクイメージとして使うことになるでしょうね。 現在のFATの上に実装すれば良さそうです。


mBookレビュー

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韓国のメーカが開発したmBookが発売されるようです。 UMID(Ultra Mobile Internet Device)または3rd generation UMPCと称しているようで、Windows XP homeが動作するデバイスながら、重さは317g。 これまで最軽量級のデバイスは以下のとおり。

  • 日本製
    • Vaio U (520g~)
    • Vaio P (588g~)
    • FMV-LOOX U(565g~)
  • その他
    • Aigo P8860(約300g)

日本製のUMPCは性能は十分ですが、少々重くなります。 これらと比べると圧倒的に軽いことがわかります。

一方Aigoの製品はAtom Z500(800MHz)+512MB RAM+4GB SSDで、基本はLinuxを使います。 画面解像度も800x480なので、少々狭いです。 これに対しmBookはAtom (1.3GHz)+1GB RAM+32GB SSDで、画面解像度も1,024x600(4.8インチ)と、カタログスペック上はWindows XPを使うのに十分な性能を持ちます。

レビューによると、SIMスロットとマイクも備えるので、3G通信も可能です。 他に通信はWi-FiおよびBluetoothを備えます。

キーボードは親指で使うことを前提にしたタイプ。 小さいですが、配列はほぼ標準的で、慣れれば快適に使えそうです。 ポインティングデバイスはタッチスクリーンを装備するので、ペンオペレーションのほうが使いやすいかもしれません。

一方、レビューでは以下が指摘されています。

  • Micro SDスロットのカバーの質が悪く壊れやすい (レビューには、むしろ壊しておいたほうがいいとあります)、
  • 本体のつくりがやや安っぽく、キーボードがたわんだりする
  • 親指で使うにはキーボードのストロークが深い
  • タッチスクリーン以外のポインティングデバイスを装備していない。 さらに、スクリーンは回転しないようです
  • USBを使うにはアダプタが必要
  • 縦方向の画面視認性が悪い

これらは好みもあるので、一概に悪いことばかりではないですが。

バッテリ稼働時間は、Wi-FiでWebブラウズをする使い方の場合、最悪で3.5時間。 通常使用で4時間程度のようです。

本体にはストラップホールが付いています。 付属品はケース、USBとオーディオ用の2つのドングル、スタイラス、及びマニュアルとWindowsのメディアです。 価格はおよそ$500ほどのようです。